中医学・東洋医学のおはなし

セルフケアしたいけどツボはどうやって選ぶんだろう、東洋医学の本に書いてある意味がわからないという方向けに書いています。

【肩井】耳鳴り、突発性難聴、メニエールによく使うツボ⑧

今日のツボは「肩井(けんせい)」です。
「肩井」は肩こりにもよく使うツボです。




「肩井」の作用     

肩井の作用は「理気降痰」「疏経活絡」です。
わかりやすく言うと…
・気を調節して痰(たん)を下す
・コリを取って流れを良くする


肩井は肩こりのツボです。


最近は突発性難聴の治療にブロック注射をすることがありますが、正直なところ耳の症状の患者さんは肩から上がコリコリの血行不良状態なので、肩こりを取るのが重要なのです。


「肩井」は実は、前にはなした風池のつぎのツボです。
なので側頭部のコリを取ったあと「肩井」で肩の流れを良くするとパワー倍増です。



「肩井」のセルフケア     

肩井はいわゆる肩(クビと肩関節の間)にあります。
「あー、肩こった」と言いながら、右手をにぎって左肩をたたいて下さい。
その場所が肩井です。


ケアの方法としては…
①右手の中指を左肩にかけるとだいたい肩井です(左右にあります)
②その位置をずらなさいように人差指・中指・薬指で前後にコリコリ動かします。
③左10回、右10回、左10回…と左右3セットほどでOKです。





今までの復習                 

さてこれまで出てきたツボは、すべて耳の症状のケアに必要です。
慣れてしまえば5分くらいでできます。
朝昼晩の習慣にしましょう。


①耳の前の「耳門・聴宮・聴会」あたりを中指で軽く押さえて、位置をずらさないようにして、円を描くようにほぐします。


②耳たぶの下、顎の付け根の近くの凹みの「翳風」を中指で軽く押さえて、位置をずらさないようにして、円を描くようにほぐします。
このまま耳の付け根をぐるっとほぐして、耳門、和髎まで


④後頭部で頭と首の境目の「風池」をほぐしたら、手を熊手のようにして側頭部


耳の症状の注意             

突発性難聴は時間との戦いです、耳の異常があるときは自己判断せずすぐに耳鼻科を受診しましょう。
★病院受診後は鍼灸院との併用がおすすめです。
★耳の異常とは「音が聞こえない」「耳がふさがった感じがする」「音が割れたような反響するような感じがある」「耳鳴りがおさまらない」などです。




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