中医学・東洋医学のおはなし

セルフケアしたいけどツボはどうやって選ぶんだろう、東洋医学の本に書いてある意味がわからないという方向けに書いています。

「聴会」耳鳴り、突発性難聴、メニエールによく使うツボ③


2023/06/04 07:00
今日のツボは「耳の三兄弟」の最後「聴会」です。


「耳の三兄弟」は耳の付け根にあり上から
・耳門(じもん)
・聴宮(ちょうきゅう)
・聴会(ちょうえ)


「聴会」の作用      

「聴会」のツボの作用は「疏経活絡・開竅益聡」です。
「聴宮」が「通経活絡・益聡開竅」でした。
「耳門」が「益聡開竅・疏通経絡」でした。


なぜ微妙に文字を変えてあるか不明ですが全部「経絡の流れをよくして、耳の通りを良くするツボ」です。


「経絡の流れを良くする」とは具体的にいうと「コリをほぐして、流れを良くする」ということです。


なぜ「聴会」を使うの?  

「聴宮」は「肩甲骨とほほ」を緩められる。
「耳門」は「肩と耳の後ろ」を緩められる。


では「聴会」は?


「耳門」は「足少陽胆経(あしのしょうようたんけい)」と呼ばれるグループに属しています。


この流れは「目尻」から始まり、耳の前の「聴会」を通って、ほほ、こめかみ、側頭部、後頭部、頚、肩甲骨を通過し、脇腹や脚の外側など身体の側面を下降して「足の薬指」で終点です。


「足少陽胆経」は非常に長く、身体の側面を走行するのが特徴です。


「耳門」は側頭部にたくさんツボがあるので「側頭部」を緩められます。


頭痛をともなう耳の症状に良いツボです。


「耳門・聴宮・聴会」全部使っちゃダメなの?

この3つは狭い範囲に並んでいるので優しくセルフケアする程度なら全部まとめて使っても大丈夫です。


ただし針に関しては別です。


人間には刺激に対する感じ方の個人差があります。


特に耳は小さくてデリケートな器官なのではじめは軽めの刺激から試します。


刺激量は以下のもので決まります。
①針の太さ
②針の本数
③針の手技


刺激量は多すぎると悪化する場合がありますし、少なすぎると変化がありません。


なのでまず「聴宮」だけに針を刺して様子見する場合が多いです。


もちろん刺激が必要な人には3カ所使用する場合もあります。


「聴会」のセルフケア   

「聴会」は「聴宮」の下にありますが、正直同じような場所です。両方一緒にケアできます。


細かい位置は気にしなくても良いので耳の前を清潔な手で優しく揉んであげましょう。


耳の周りはデリケートなので力を入れてゴシゴシしないで下さい。


バイキンが入らないように清潔な手で!


突発性難聴は時間との戦いです、耳の異常があるときは自己判断せずすぐに耳鼻科を受診しましょう。
★病院受診後は鍼灸院との併用がおすすめです。
★耳の異常とは「音が聞こえない」「耳がふさがった感じがする」「音が割れたような反響するような感じがある」などです。




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